玉掛け技能講習
2006年 03月 11日
雨の中、屋外で実技講習。
国家資格の免許所持者に順ずるのが技能講習修了者と呼びます。
私は6年前から某教習機関の実務責任者と講師をやっています。
それ専門の会社ではなくて公益法人の1部門ですが、役所OBの上役が2~3年で退職してしまうので今や専従みたいなものです。
そんな状態ですから、出張先でも事務所にいる時もデカイ穴を開けないように総務や経理だのをチンタラやっています。
話は変わりますが、ここ数年、記憶力の減退を自覚するようになりました。
櫛の歯が所々欠けている事に気付けなくなったという事です。
携帯に相手先の番号を登録するようになってから益々ダメになりましたね。
明らかに老化現象です。
若い頃にジンやウォッカといった強い酒を浴びるように呑んでいたのも一因なのでしょう。
今さら嘆いても仕方がありませんからExelで作った半年分のカレンダーを表裏印刷してクリアファイルに入れ、公私兼用のスケジュール表にしています。
さて、話を戻す。
函館でお世話になっている講師陣は知識・経験が豊富な人が多いので、今回は事務局として裏方に徹する。
普通、「玉掛け」などとという単語には馴染みが薄いと思われる。
クレーンで吊って資材等を移動する際のワイヤー選定及び複数作業者の場合は作業の指示、資材等を安全に固縛してワイヤーをクレーンのフックに引っ掛ける、クレーンオペレータへの合図、といった一連の作業をひっくるめて玉掛け業務という。
玉掛けの語源は定かではない。
私が知っているのは以下の説のみ。
① 女子供には無理。玉のある18歳以上の男にしか務まらない。
(所帯を持って家族を養えるだけの責任感・力量を暗喩していると思う)
② 滑りやすい球形の物体にワイヤー掛けをして安定感を損なわずに吊り上げるのはとても困難な事から転じたもの。
実際非常に危険な作業で死亡事故が多く、それなりの知識と判断力が求められるため国家資格に引上げるべきという意見もあるぐらいで、カリキュラムの難易度としては数十種類ある技能講習の中で多分一番かと思う。
写真は吊った荷を地面に降ろす作業。
青ヘルメットは指揮者役で、他の2名が台木をちゃんと入れているかどうか確認しているところ。
玉掛け技能講習では「質量目測」といって、メジャーや電卓を使用させずに重さを計算させる試験問題がある。
ここで問題。
右下のコンクリートブロック、写真では寸法をつかめないのでサイズを教えます。
この質量を算出してください。
横幅がそれぞれ80センチ、高さが50センチです。
回答は後日追記します。