礼文島を後にし、札幌へ戻る
2006年 03月 27日
昨夜からの悪天候でフェリー便の欠航が気になる。
大雨の中、美人の女主人に見送られて会場へ向かう。
何とか規定時間をこなし、検定試験を実施して講習が終わった。
色々あって一時は講習中止の決断を迫られる事もあったが、地元の皆さんの熱意と暖かい人柄に包まれ、終わってみれば忘れられない思い出が一杯の離島出張だった。
みんなに別れの挨拶をしてフェリー港に向かうと、受講生らしき車がずっと後を付いてくる。
結局25キロも離れたフェリーターミナルまで付いてきて、車から取り出した紙袋を手渡された。
「これ、毛ガニなんだわ。冷凍だから札幌まで大丈夫だべ」。
もう、ここまでされてはお中元は夕張メロンの詰め合わせしかないな。
搭乗手続きを済ませ、車を「プリンス宗谷号」へ格納する。
2等船室で雑魚寝し、船酔いと格闘しながら新聞を隅々まで読んでいるうちに稚内港に到着。
船内の車両格納スペース。扉が少し開いて外の光が差し込んでいる。
見づらいが自衛隊の車両が数台あり、一番前のトラックには戦車が積載されていた。
礼文島にある自衛隊分屯地で演習でもあったのだろう。
稚内市で満タンにし、プラス気温で乾燥した路面を札幌へ走らせる。
荒涼としたサロベツ原野に突如出現するプロペラの列はオトンルイ風力発電所。
高さ99メートルの風車が3.1kmにわたり、28基もズラリ。何とも壮観な眺めだ。
日本海の強い浜風を利用した風力発電施設、札幌の手前まで何ケ所もある。
帰宅して荷を降ろし、カニの包みを開けてみたらなんと7杯も入っていた。
土産話をしながら、久しぶりに家族と楽しい夕食。