趣味の手作りログハウス、音楽、愛車、出張先での出来事他、ランダムに書き綴っていきます。ちなみにHNは大好きなBeachBoysのヒットナンバーから取りました。


by funfunfun409
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下母澤寛流うどんの食べ方

昨日は午前中に仕事を終えてから出張で函館に向かった。
夕方に到着し、最初の晩はお約束の丸南本店で夕食。
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海老の一本揚げ(酒肴セット)。なぜか海苔が旨い。
到着が遅かったので空きっ腹に冷酒が効き、4合飲んだら勘定の時に呂律が怪しい。

さて、今日の夕食はうどん
「新撰組」や「勝海舟」で知られる北海道出身の時代作家、下母澤寛(本名:梅谷松太郎)は元々新聞社の社会部遊軍記者で、昭和の初期に各界の著名人から食にまつわる話を聞き書きした連載囲み記事が「味覚極楽」で昭和2年に刊行。
約30年後に下母澤氏本人が当時のエピソートなどを補筆した改版が現在文庫本で入手可能。
私にとっては独身時代から枕元に置いてある「座右の書」となっている。
「美味しんぼ」や「味いちもんめ」といったグルメ漫画の貴重なネタ元でもあり、10数年前にブームとなって定着した「手巻き寿司」のアイデアは実はこの本の中にある。

この本の後半に、偉くなった坊さんが貧乏寺での修行僧時代の食体験を語った章があり、後年の補筆部分で下母澤氏が自己流のうどんの食べ方を披露するくだりがある。
後輩の池波正太郎氏が「食卓の情景」の中で下母澤氏との交流を語っており、件のうどんを試したエピソードがあったのを思い出した。
仕事を終えてホテルに戻る途中スーパーに寄り、脂身の多い豚バラ肉と玉うどん400g入りを買う。
本を家に置いてきたので不正確だが、『鍋に豚肉を入れ、煮立って脂が浮いた頃を見計らって玉うどんを入れて玉がほどける直前にさっと引き上げて濃い目の出汁につけて食べる。うどんの芯まで熱が通ってしまっては駄目、うどんの表面にうっすらと豚の脂がついた状態を味わうものであるから、ネギや味の素は不要・・・』といった内容。
「濃い目の出汁」というのは確か「昆布をよく掻いてどろどろになるぐらい」だったと思う。
100円ショップで買ったストレートつゆに装備品のとろろ昆布と生醤油を加えてみる。
豚肉を茹でて沸騰した頃にうどんを入れる。
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実際にやってみると、この「頃合い」を見計らうのが難しく、芯まで火が通ってしまうと単なる煮込みうどんになってしまう。
結局、前もって流水で玉をほぐし、しゃぶしゃぶの要領で一箸ずつさっとくぐらせると、思い描いていたイメージに近づいた。
さて、うどんの表面にうっすらと豚の脂がついた状態?
残念ながら「うむ」と唸るほどのものではなかった。
アクを取らなかったせいもあろうが、又やってみようとは思わない。
やはり「その道の奥に入った世界」なのかな?
一度湯掻いたのを冷水で締めるか、先の坊さんのように、熱々に生醤油を垂らして「ズルズルズル~ッ」と豪快に啜り込むほうがいいです。
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残った豚肉250gは出汁にこれまた装備品のポン酢を入れ、豚シャブにして夕食を終える。
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by funfunfun409 | 2006-05-27 23:15 | 出張自炊メニュー