函館の裏観光スポット
2006年 06月 18日
陶陶亭正門
東京以北では最も歴史が古いとされる中華料理専門店で、10数年前の火災で建物が全焼してしまい、焼け残った正門が会社所有の建物に飾られている。
建物があった場所は現在駐車場になっている。
更に奥へ進むと、戦前に建てられたような古い木造家屋が狭い道路にひしめき合っており、廃屋の合間を黒猫が何匹もうろうろしていて不気味だ。
一番ディープなエリア、ガイドブックで絶対に触れられる事のない「裏・観光スポット」。
スナック・小料理・おでん屋と数軒並んでいるが、いわゆる飲食店として商いをやっているようなオーラが感じられない。
店の前には何故か長椅子が置いてあり、これが夜になるとポツリポツリと明りが灯り、ある目的を秘めて入った客はやがて紹介された女と一緒に「連れ込み宿」へ消えていく。
この先を右に行くと、人がすれ違うものやっとといった狭い路地に並ぶボロ屋に「旅館」の行灯が2箇所。
コトが済むまで1時間も要しないので「チョンの間」と言われているらしい。
数年前、夜10時過ぎに急にラーメンが食べたくなり、この界隈をうろついていると立ちんぼのオバちゃんから「兄ちゃん!かわいい娘いるよ!遊んでかないかい?」と声を掛けられた。
酔っていたので「ラーメン食いに来たんだってば!」とやり返したはずだ。
札幌市中央区南5条東3丁目界隈の赤線地帯と似ていて、ススキノ歓楽街のポン引き連中とはまた一味違う雰囲気を楽しめる。