出張自炊の自己弁護
2006年 10月 05日
不特定多数の客が頻繁に入れ替わるスペースだから、おかしな事されて次の客からクレームが来るようだと大迷惑だ。
ホテル側とすれば、ただ寝るだけでチェックアウトしてくれるのが最も都合が良く、部屋の照度にしろ調度品の配置にしろ、せいぜいカップ麺を啜る程度で終わってもらえるように色々工夫しているらしい。
それを解っていて敢えてやるわけだから非常識と言われればそれまでなのだが、そこを何とか折り合いを付けられないものか(罪悪感を払拭できないものか)と逡巡していた時期に探し当てたのが、以前も紹介した あかうお氏 のブログ。
要約すると、(悟られない、痕跡を残さない、掃除のおばさんに迷惑を掛けない)といった、いわば「出張自炊の掟」 。(ココ)
全く同感で、付け加える事は何もない。
こうした「負の部分」にもきちんと言及しているという点においても、氏のブログは正に出張自炊のPortal Siteと称するに相応しい。
後片付けも自炊のうち。まぁ、当たり前の事なんですけどね(笑)。
家にいる時とは勝手が違うし、出張先の夜は酒と共にあるから、最初の頃は食事が終わると食器類をバスルームの洗面槽で熱湯に浸けて濡れティッシュで拭き取ってお終い、それから晩酌、という流れだった。
あれこれ作るようになると当然使う食材・調味料類も増える。
生来だらしない私の事だから、ある晩、まな板に鼻を近づけてクンクンするとゆで卵の硫黄臭が残っており、又、別の晩には飯を炊く前にラーメンポットの釜を嗅いだら豚脂の酸っぱい匂い がした。
一応洗っているから風味が移ってしまう事はないけれどもやはり不愉快なものだ。
しかも百均商品とはいえ、ティッシュの使い捨ては勿体無いと反省した。
以後、小容器に詰替えた台所洗剤を使ってスポンジで洗い、不織布で拭き取って乾かし、晩酌前に旅行カバンに納めるようにしている。
これだけやっておけば、目覚ましをセットするだけで、後は心置きなく一人きりの饗宴を満喫できる、という寸法だ。