Boosey & Hawkesのバリトン
2006年 11月 24日
左が私のユーフォニアムで右がM氏所有のバリトン。
一回り小柄だが音域はユーフォニアムと同じ、つまり管の全長が一緒。
2本ともほぼ同じ時期に生産されたもので、自動補正バルブ方式(Compensating System)の形状が全く同じなので愛着が湧く。
この楽器は主にブリティッシュ・スタイルの金管バンドで使用されるが、小学校のバンドでは体の小さな子供用にユーフォニアムの代わりに持たせる事もある。
昨年の定演で、レスピーギの「ローマの松」で持ち替えで吹かせてもらったが、抵抗が多い割に吹き込むとすぐに音が割れてしまうという、人を選ぶ楽器。
現在のモデルは改善されているはずだが、当時の水準では音程と機能性に限ってはヤマハのほうが優れている。
丸1年間吹かなかったのでピストンが固着してしまい、3本のうち2本はバルブオイルを注しても全く動かない状態。
人の楽器だし、無理してイヂると取り返しの付かないことになるので昼休みに近くの楽器店に持ち込んだ。
とりあえずピストンを作動可能にするのに1本3,000円、微調整が同2,000円の見積り。
微調整というのは、演奏時にバランスよく滑らかにピストンが作動するようにしてくれる、という事らしい。
その程度の事は摺動部分をセーム革でナメたりとか今まで自分でやっているからと断ったのだが、セットでなければ引き受けてくれそうになさそうな雰囲気。
余計な4,000円、換算するとラーメン6杯分は惜しいが、断ると娘が練習出来ないし、受付のネエチャンが明るくて利発な美人系だったので任せた。
購入時から付いたままの値札。