平取町 手打ち蕎麦 藤
2007年 06月 10日
6年前に来た時に泊まったのは老夫妻がやっている小さな民宿だった。
2食付で1泊5,000円、爺さんが漁組の役員とかで毎晩刺身がドッサリ付くという豪華さ、早朝にカモメの鳴き声で起こされるという実に旅情豊かな思いをしたものだった。
今や長い夜をネットなしで過ごすのが耐えられないので、街外れのビジネスホテルを予約した。
浦河に着く前に以前から懸案だった平取町の蕎麦屋へ立ち寄る。
ここの先代は、中央区の名店だった「藤」の故藤原氏の舎弟に当たる。
ネットやブログでよく紹介されているので、太い田舎系の蕎麦を好む向きは良くご存知かと思う。
時間が掛かると思って早めに家を出て来たのだが、千歳から山道を抜けると2時間で着いてしまった。
12時前から家族連れが次々入ってくる。
多くの客が「まい茸そば」を注文していた。
私は朝から何も食べていないので「大ざる」を注文する。
大ざるそば(800円)
もちろん同伴者など、いない。
1枚目はそのまま、2枚目は薬味を加えて平らげた。
つゆは濃い目だけど甘みがやや強いだの、そばは太いけど平べったいだのと、20代の頃にさんざん食べた札幌の「藤」とつい比較してしまう。
でも懐かしい。屋号の字体といい、奥歯でかみ締める感触といい。
青春時代に世話になった札幌の「藤の大将」については後日改めて書きたい