砂川市で連食
2007年 07月 23日
旭川市と北見市への出張が年に5~6回。
移動時間を考えると、札幌から1時間半の砂川市は昼飯を食べるには中途半端な距離。
でも、また行きたいと思う店が何軒かある。
「そのうちに・・・」と先延ばしするといつまでたっても行けないので出発時間を調整した。
味のまるとも
10時50分入店。カウンター席でお湯が沸くのを待っているうちに続々と客が詰め掛け、11時の時点で待ち席もびっしりという状態に。
醤油ラーメン(450円)
ここのオバちゃんが「札幌まるとも」先代の妹である事を知る人は少なくなってしまった。
既に閉店した名店「糸末」系統の独特な香りと細く硬い麺(中村製麺)が特徴で、札幌の先代よりも幾分マイルド。
往時と比べてコク味がかなり抜けてしまったようだが、一見無愛想なオバちゃんは健在だった。
続いては駅前商店街の「東屋」。
1昨年の1~2月にかけて2回出張した時に昼・夜とお世話になった店。
蕎麦屋なのにカツ丼とラーメンしか食べた記憶がない。
毎晩のように通いつめ、「予算決めてくれれば晩御飯つくってあげるよ」と言ってくれた奥さんは買い物で留守だった。
醤油ラーメン(550円)
ボソついた麺が鰹ダシのスープに良く絡む典型的な「蕎麦屋のラーメン」。
これに鶏ガラでも加われば、申し分のない「昔風」になるのだか。
これだけでは終われない。
住宅地にある見た目普通の1軒屋、「幸来」。
付近に車が一杯停まっているので探しやすい。
出張の時に東屋の奥さんからこの店を教えてもらい、翌日用事を作って早ラーを決め込み、昼時は何食わぬ顔をして連れの人と食事に出たものだった。
カウンター席に座ると具材の入ったどんぶりが目に入る。
太いシナチクが目に眩しい。
塩ラーメン(550円)
白い粉をスプーンで2杯、そして仕上げに瓶入りのグルソーをパッパッと振り掛ける。
瓶入りは「ハイミー」だったから、最初のスプーン2杯は「味の素」だろう。
函館の滋養軒を思わせる清湯はちょっとお目にかかれない。
麺は「まるとも」と同じ中村製麺だった。
舌の奥で感知される味なのでグルソー主体なのは間違いないのだが、ではそれ以外の風味は何ぞや?と訊かれたら答えようがない。
親父の無駄のない独特の動きといい味といい、神秘性で食わせる1杯だった。
さて、3軒回って所要時間45分、スープは残したが腹はパンパンだ。
あと220km、北見は遠い。