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趣味の手作りログハウス、音楽、愛車、出張先での出来事他、ランダムに書き綴っていきます。ちなみにHNは大好きなBeachBoysのヒットナンバーから取りました。


by funfunfun409
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自作の主管トリガー

ユーフォニアムの作動部分を撮影したものだが、金管楽器を演奏した経験をお持ちでない方はこれを見て「はぁ?」と思うだろう。
楽器を抱えて演奏中に左上のコルクの部分を右手の親指で引くと、テコの原理で奥にあるチューニンク管のスライド部分が押し下げられて全体の音程が低くなる、というもの。
自作の主管トリガー_f0051125_2063119.jpg

昔からBESSON、B&Hのユーフォニアムは高音域の音程が上ずるという弱点を抱えており、換え指による補正も不可能ではないが、押すピストンの数が多くなると吹き込んだ息が色々な管を経由するので「響き」に影響する。
早いパッセージになると訳が判らなくなり、唇の形を変えて補正すると音を外すといったミスを誘発する。
どの楽器もそうだが、特に高音部のソロは聴かせどころなので、何とかならぬかと悩んだ末に行き着いたのが、チューニング管自体を演奏中に素早く抜き差し出来ればいいだろう、というやり方。

抜差し部分をペーパー研磨し、トロムボーン用のスライドグリスを塗り、建築金具のターンバックル(過去記事 9月3日の作業2参照)でチューニング音の戻りすぎを防止する。

この装置を思い付いて最初の試作品が完成したのが約20年前。
写真は同じ楽団のメンバーのもので、取り付けてから15年以上経過するが問題なく作動している。
ちなみに材料は全て近所のホームセンターで調達した。

工具は電動ドリルと金切り鋸、ディスクサンダー位しかなかったのでこんな無骨な形に。
家庭電源で使用可能な溶接工具が廉価で売られているのを知ったのはつい最近の事。
失敗しても楽器の原状を損なわない程度でもし可能ならば再挑戦してみたいものだ。
業者に頼めば10万程度で作ってくれるはずだが、多少見た目が悪くてもキチンと作動すれば問題ないし、自分であれこれ考えながらコツコツ作り上げていく過程にお金で買えない夢がある。

幼少時から1人遊びが好きで色々空想しては目に見える形にするのが大好き。


今でも100円ショップやホームセンターに行くと時が経つのを忘れる。
家族には不評らしいけど。
by funfunfun409 | 2005-11-07 18:12 | 吹奏楽