ホタテと舞茸の炊込みご飯
2006年 09月 09日
同居している両親は買い物好きで、父親などはスーパーが開店する2時間前には既に出撃準備を終えている。
昔は農家だったので食料品の買出しは週末と決まっており、毎週日曜日、買い物から戻った赤いコロナRT40のトランクを開けて人参だの米だのを運び出していたのを思い出す。
これと同じ型式を昭和41年から45年まで乗っていた。
札幌に引っ越して30年以上経つというのにその習慣は抜け切らず、台所の冷蔵庫と地下物置のデカイ冷凍ストッカーは常にパンパン状態。
冷やしておけばいつまでも保つだろうという一種信仰めいたメンタリティーも厄介なもので、例えばいつ買ったのかも知れぬ冷凍焼けしたマグロ1kgをどう始末しようかなどといつも頭を悩ますのが妻。
食べる予定がないのに「安かったから」とか「そのうち食べるだろう」という無計画さでまとめ買いするのは勝手だが、その中の一部が調理不可能になってしまい、食卓に上がることなく密かに処分せざるを得ないやり切れなさというものを本人たちは知らない。
実に不合理で勿体無い話だが、70半ばに達した父親にとっては車の運転と店の商品を見て回る事がボケ防止になっているだろうから、「買い物に意欲を示さなくなればもう終わりだね」という事にして静観している。
さて、本日冷凍ストッカーの奥から取り出したのが「刺身用ホタテ貝柱1kg」の袋。
刺身にするのだと言う。
そこで先週に引き続き、出張自炊のアレンジをやろうという事になった。
米3合に直径6センチの貝柱7個と舞茸2袋を使った。
幸い味のほうは好評だったが、しかし反省すべき点は多い。
白醤油にすれば見た目も良くなるだろうし、干し貝柱を戻して使うとより風味が豊かになるだろう。
出張が一段落したので、週末は私が料理を受け持つ事になれば楽しみが増える。