
札幌ドームの音響は最悪だったが、既に60代に達したジジイ共のまあ~元気な事ったら。

ステージを所狭しと駆け回り、ファンサービスに余念のないミック、鋭い切込みを入れて場内の雰囲気を一変させてしまうキースの凄さ、控え目でクールながら、要所で目一杯ドライヴするロニーのプレイ、老練蕎麦打ち職人の如く手堅くリズムを刻むチャーリー。
もうこんな体験は2度と出来ないだろう。

フォロアーやコピーバンドは数多くあれど、ローリング・ストーンズを超えるのはローリング・ストーンズしかいない、という事を実感した。
最高にしょうもねぇ~連中だ。
アリガトー!
※ 3月31日追記。
セットリストが判りましたので記しておきます。
2006年3月29日 札幌ドーム 20:20~22:10
1:ジャンピング・ジャック・フラッシュ
2:イッツ・オンリー・ロックン・ロール
3:夜をぶっ飛ばせ
4:オー・ノー・ノット・ユー・アゲン
5:悲しみのアンジー
6:レイン・フォール・ダウン
7:ビッチ
8:ミッドナイト・ランブラー
9:ダイスを転がせ
10:ディス・プレイス・イズ・エンプティ(キース)
11:ハッピー(キース)
12:ミス・ユー
13:ラフ・ジャスティス
14:スタート・ミー・アップ
15:ホンキー・トンク・ウーマン
16:悪魔を憐れむ歌
17:黒くぬれ
18:ブラウン・シュガー
(アンコール)
19:無常の世界
20:サティスファクション
札幌ドームは家から近いので、雪の中を自転車を漕いでで見に行きました。
今朝になって足が痛いです。トシですな。
出張移動日で休日だったのだが、事務所の仕事が溜まっているので出勤する予定だった。
しかし、カッタルイので休んだ。
春休み中の娘は25日から妻の実家におり、木曜日までたっぷりジジババ孝行して過ごす。
妻と一緒に書店に行き、29日に札幌でライヴをやるローリング・ストーンズの最新CDを買い、ついでに近くのヤマダ電機へ行く。
出張用に小さなノートパソコンが欲しくなり、先々週、函館出張の際にじっくり下調べをしておいのだ。
今まで使っていたXPは上司が使い、それまで上司が使っていた98ノートは多分お蔵入り。

新旧並べたところ。
USB3口、DVDドライブも付いて19万弱、重量・体積共に3分の1位。
書類入れに使っていたアタッシェケースにプリンタと一緒にスッポリ収まるのが嬉しい。
老眼の兆候を自覚している私には文字が細かくて多少不安だが、出張先でネットの見過ぎで腰痛、なんて事にならぬよう用心したい。
昨夜からの悪天候でフェリー便の欠航が気になる。
大雨の中、美人の女主人に見送られて会場へ向かう。
何とか規定時間をこなし、検定試験を実施して講習が終わった。
色々あって一時は講習中止の決断を迫られる事もあったが、地元の皆さんの熱意と暖かい人柄に包まれ、終わってみれば忘れられない思い出が一杯の離島出張だった。
みんなに別れの挨拶をしてフェリー港に向かうと、受講生らしき車がずっと後を付いてくる。
結局25キロも離れたフェリーターミナルまで付いてきて、車から取り出した紙袋を手渡された。
「これ、毛ガニなんだわ。冷凍だから札幌まで大丈夫だべ」。
もう、ここまでされてはお中元は夕張メロンの詰め合わせしかないな。
搭乗手続きを済ませ、車を「プリンス宗谷号」へ格納する。
2等船室で雑魚寝し、船酔いと格闘しながら新聞を隅々まで読んでいるうちに稚内港に到着。

船内の車両格納スペース。扉が少し開いて外の光が差し込んでいる。
見づらいが自衛隊の車両が数台あり、一番前のトラックには戦車が積載されていた。
礼文島にある自衛隊分屯地で演習でもあったのだろう。
稚内市で満タンにし、プラス気温で乾燥した路面を札幌へ走らせる。

荒涼としたサロベツ原野に突如出現するプロペラの列はオトンルイ風力発電所。
高さ99メートルの風車が3.1kmにわたり、28基もズラリ。何とも壮観な眺めだ。
日本海の強い浜風を利用した風力発電施設、札幌の手前まで何ケ所もある。

帰宅して荷を降ろし、カニの包みを開けてみたらなんと7杯も入っていた。
土産話をしながら、久しぶりに家族と楽しい夕食。
今日は鍋一杯の石狩鍋。
客は私と講師の2人なのに、5人前ぐらいはありそうでとても食べ切れなかった。
どうも有難う。夏にお中元贈ります。
ところでカニの茹で方、船乗りの受講生に聞くと、美味しく食べるにはコツがあるという。

適度に塩を振った熱湯に甲羅を下にして20分。
こうするとカニ味噌が崩れない。

茹で上がった状態。
漁組ストアで「カニ用ハサミ」を1,250円で購入した。
切れ味抜群なのでこれさえあればどんなにゴツいタラバでも難なく食べられるだろう。
身はムッチリでカニ味噌も最高、家族に食べさせてあげられない無念さを秘めつつ、8畳部屋の中は咀嚼音のみヒシヒシと(笑)。

30分後、テンコ盛りの残骸。
こんな旨いカニなんて、この先ありつけないかも知れない。
それぐらい感動的な味だった。
1日中吹雪で参った。
氷点下のクソ寒い時期に屋外で実技講習するアホなんて北海道ではウチぐらいしかないようだ。
さすがは海相手の人間、誰一人弱音を吐く事なく、サボろうともせずに最後まで付き合ってくれたのには感動した。

練習中の受講生は23歳、地元の運輸会社勤務。
飲込みが早く、誰がが困っているといち早く行動してしまう稀なキャラ。
地元の人望も厚いのだが、この先島に留まるかどうか?
遠くに見える貯蔵タンクは船舶用のC重油と民生用の灯油だと教えてもらった。

近寄ると先にカモメが逃げるので望遠モードにするとこんな調子。
こぼれ落ちたカスベをついばむカモメと様子を伺うカラス。
今はカスベ漁が盛んな時期で、青い箱パレットには加工を待つカスベ(1箱約1トン)が満載。
ここではカモメのほうか数が多いので、狡猾なカラスもさすがに地味な存在だ。
今回はフォークリフトの講習会。
年度末の切迫した時期に2日間もじらされて気が滅入っていたのだろう。
いざ会場に行くと机や椅子が全然足りないといった悪夢にうなされて目を覚ますとまだ夜明け前。
実際はそんな事はなく、漁組の若い衆がキッチリ段取りをしてくれていた。
休憩時間に受講生とバカ話をして笑っているうちに気が晴れてくる。
1日目の学科講習を終え、宿へ戻らずにスコトン岬(須古頓岬)へ車を走らせる。
写真では伝わらないが、とにかく壮大な眺めは感動的だった。

岬の先端から。
高地で強風を遮るものがないからまともに立っていられない。
前に見えるのはトド島。

愛車を入れて利尻島方面を撮影。
中央部に赤い灯台、そして右上遠くに利尻富士が見える。
宿に戻り、学科試験の採点を終えてから夕食の準備にかかる。
今日は昼休みを利用して漁協スーパーへ買出しに行った。
フェリー便が再開したお陰で生鮮品がやや充実した模様。
稚内で2日間粘ってようやくフェリー便が再開。
午前の便が運休なので、午後の分はキャンセル待ちだと言われる客が続出。
弱気になって仕事先の担当者に「ダメっぽいかも」と連絡を入れる。
そうこうしているうちに自分に順番が回り、予め予約してあったので最終便に変更していてくれたのを知った時点で今度は漁組の偉い人から電話、「ツテあるから何とか乗せてもらうよう手配する、車両ナンバー教えろ」と切迫した様子。
自分の思い込みで心配させてしまったようだ。反省。
もう大丈夫だと伝え、「もしダメなら漁船かっぱらってでもそっちに行くって!」とカマして安心してもらった。
2時間揺られて船酔い気味、目的地はフェリー乗り場の香深から20分ほど先の船泊(ふなどまり)という漁港。
多分この島で走るのは初めてでであろう我が愛車トラヴィック、車を見ただけて誰が運転しているのか判ってしまう土地柄、すれ違う車の運転者はほとんど私の顔を覗き込む。
宿に着き、チェックインする前に閉店間際の漁協ストアで買い物。

「カメとはまなす」という変わった名前の自炊民宿、女主人の細やかな心遣いが随所に見られる清潔な環境、こんな立派な台所もあり、大画面テレビ、シャワートイレ、24時間風呂と、ウィークリーマンション並みの設備。これにもしインターネットを見られれば完璧だ。

今日は気疲れして何もする気が起こらず、食材もないので夕食はパックの赤飯と函館で残したマルタイラーメンで軽く済ます。
長ネギがバカ高だったのでホウレン草を入れたが、こっちのほうが贅沢だったりする。

居酒屋よし元。
先客が2組いて、皆ラーメンを食べていた。
焼き鳥以外は魚の干物を焼いたのが数品という質素なメニュー。
私が稚内で足止めを食らっていたのを店の主人は既に知っていた。
客が帰った後夫婦でラーメンを食べ始めたので、結局生ビール1杯と焼き鳥だけで勘定を済ませ、宿に戻る。